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ハングル

 いわゆる李氏朝鮮時代、「 ハングル 」という朝鮮語を表記する文字は、下層階級のものだったらしい。では、『 上流階級 』は何を使っていたのかと言えば、宗主国である中国の「 漢文 」である。同じような状況は日本にもあった。平安時代には「 ひらがな 」は、女性か私的な文章にのみ用いられたらしく、公的な文章はもっぱら「 漢文 」だったらしい。それらに「 ひらがな 」も用いられるようになったのは、平安時代中期(10世紀)のころらしく、以降、我輩の知る限りでは、「 ひらがな 」に関する過剰な軽蔑はあまりないように思う。

 昨今、企業の「 英語公用語化! 」という話題に久しいが、一般の人からすれば、これを冷笑はしても、賛美の対象にすることななく、「 しょうがないかぁ~ 」ではあっても、それがコンセンサスをになることはない。これ恐らくは「 藤原正彦 」などの言うような、学術的(!?)理由を理解しているから、、、ではない。知人のインテリも、

外国語のボキャブラリーって、母国語のボキャブラリーに依存するからねぇ~

などと言っていたが、こういう言葉が一般の人から出て来ない以上、やはりそれは後付けであって、理知的な判断ではないのである。真っ先にあるのは多分「 感覚 」であってそれ以上ではない。我輩の経験上、「 日本人同士で外国語で会話 」することが「 なんとなく恥ずかしい 」のだ。

 そんな中、現在、経済的に上り調子らしい韓国では、社会の格差が急速に広がっているらしい。面白いのは、それら『 上流階級 』が住む高級マンションの共通言語が「 英語 」になりつつある、、、ということだ。「 英語 」をしゃべれない人は、コミュニケーションが取れず村八分、そこで韓国語を使おうものなら、侮蔑の対象にさえなるらしい。

 こういうことから考えると、いわゆるアレな教育で、併合時に日本が「 朝鮮語を奪った! 」とは考え辛い。どちらかと言うと、下層階級の文字であった「 ハングル 」を普及させたことに怒っているのではないかとさえ思える。ともあれ、このことによって韓国の文化が希薄にならないことを祈るばかりだ。「 外国語のボキャブラリーって、母国語のボキャブラリーに依存する 」だろうし、「 情緒は母国語から生まれる 」だろうからである。

 以前、韓国人と話したとき「 韓国人でよかったぁ~!と思うのはどういう時? 」と質問したことがある。彼女いわく、

韓国語を学ばなくていいこと

だそうだ。というのも、韓国語には色の名前がめちゃくちゃあるらしく、英語を学んだ時、BLUEがどの「 」に当たるのか、相当困ったらしい。逆だったことを考えると、その非ではないということなのだろう。返す刀で、「 日本人でよかったぁ!と思うのはどういう時? 」と聞かれたので、我輩もちろんこう答えた。









韓国語を学ばなくていいこと







 

(2011年05月12日)

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