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エネルギー革命

 織田信長が、数々の既得権益を破壊していったのは有名な話だ。これ恐らくは、いわゆる伴天連たちの入れ知恵とバックアップによって、なし得たのだろうと思う。察するに、伴天連たちは他の国にしたように「 最終的にクリスチャンにしてしまえば、こっちのものだ! 」と思っていたのではないかと思われるが、最大の失敗は、信長が

じゃぁ、俺がその神に成り代わってやろう!

などということを思いつくスケールの人間だったことを計りかねたことではないかと思う。(まぁ、そもそも教えにその萌芽があるんだろうが。

 ともあれ、当時の最大の既得権益を有しているものと言えば、おそらく「 寺社勢力 」だろう。司馬遼太郎いわく、信長が行った最大の改革が「 エネルギー革命 」だったらしい。当時の代表的なエネルギーと言えば、ごま油だったらしく、これを寺社が一括して管理していたようだ。許可なく売ることはできないし、もちろん当時の寺社勢力は武装していたから、これと違うエネルギーを売ろうとすれば潰される。「 武田信玄も上杉謙信も出家 」していたが、その辺の既得権益勢力との融和を図る、何かしらの儀礼的な意味もあったのではないかと思う。「 信長以降、秀吉も家康も出家はしていない。

 その強大な経済力を背景に信長が行った「 エネルギー革命 」とは「 菜種油 」らしい。それを楽市・楽座という自由市場でもって取り扱ったから、市場原理が働いて生産は拡大され、価格も安くなる。無論、既得権益側は面白くないから、あらゆる手段を使ってこれを潰そうとする。他にも理由はあっただろうが、「 信玄の上洛もこの辺の含み 」もあったろうと思う。一向宗(浄土真宗)をはじめ、その後の信長の既得権益勢力との戦いを挙げていけばキリがない。当時の感覚からすれば、誰しも「 本能寺 」を予感し、誰しも「 光秀 」に成りえていたように思う。

 要するに、こういう既得権益から「 禅譲 」を導き出せる何かがあるとすれば、圧倒的な軍事力以外に考えられない。各地で「 反原発 」もう少し進めば「 クリーンエネルギー推進 」を掲げたデモが繰り広げられているが、こういう「 エネルギー革命 」を行おうとすれば、既得権益側の抵抗の苛烈さは、信長の例を出すまでもなかろう。「 脱原発 」を本気で行おうとすれば、圧倒的な軍事力たる「 原子爆弾 」を持たざる得ない、、、という強烈にアイロニカルな状況にある。いずれにせよ、問われているのは、

原子爆弾を持つか?持たないか?

であって、それ以上ではないらしい。悲しいかな、それが現実だ。

 ところで、これってさぁ、「 神の世界を地上に具現化 」しようとするが故の葛藤ではないのかね?要するに、広島の平和公園に鳥居が無いことによって、祟られている結果だと思うんだよねぇ、、、。

(2011年05月09日)

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