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さようなら



 古今東西、別れの挨拶は色々あるが、その由来も千差万別である。例えば、英語の「 good bye(God be with you) 」、スペイン語の「 adios 」、フランス語の「 Adieu 」、それぞれ、「 神があなたと共に 」的な意味。中国語の「 再会 」は書くまでもなかろう。ドイツ語の「 Auf Wiedersehen 」も同じ意味だということだ。

 例えば「 good bye 」。前述の通り「 神があなたと共に 」であるが、「 私は去りますが、神があなたと共にあることを祈っております 」の短縮形だろうと思われる。つまり、おそらくこれ、去ること自体は自分で決めている。もちろん、「 再会 」もそうだろうし、「 Auf Wiedersehen 」も自分で決めていることには変わりない。

 さて、ここで日本語の「 さようなら 」。漢字で書くと「 左様ならば 」つまり、「 こういう状況だから、別れましょう 」という意味になるかと思われる。これ、自分で別れを決めているかといえば、そうとは言い切れず、あくまで「 こういう状況 」がそうさせたと主張しているようだ。

 この「 こういう状況 」とは、一体なんなのか。おそらくその場にいないと解らないものだと思われるが、どうもこの「 こういう状況 」には、双方、抗えないらしい。つまり、その場においては、神に等しい存在なわけだ。しかし、そこに西洋的な契約の観念があるわけでなく、その存在を意識することなく「 こういう状況 」に双方が帰依している状態だから、予想もしないあらぬ方向に物事は進みガチではある。豹変するのだ。

 企業をはじめとする様々な腐敗が露呈する中で、過去に起こったように「 こういう状況 」という絶対性が猛威を振るわない一因は、おそらくインターネットであろうと思われる。「 こういう状況という神 」は、皆が「 なんとなくそう思っている 」だけだから、誰かが「 王様は裸だ! 」と言えば、雲散霧消してしまう。以前と違い、無責任(祟られない)に可能だ。

 かくして、多くの「 こういう状況 」を包括する新たな「 見えざる神 」に皆が帰依していくわけだが、この神はインターネットという剣で過去の見えざる神々を駆逐した先に、現実的な「 放伐 」を選ばなかった。なぜかは知らないが、急激な変化を望んでいないらしい。

 我輩の予想では、「 2022年前後に日本は黄金期 」を迎える。兆候が見え始めるのは、2017年あたりだから、もう少しの辛抱だ。

(2012年05月12日)

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