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不便と便と。合理と非合理。そしてカミの居場所。

 「 利便性 」からだと思うが、ある時期、「 世界共通語 」として数々の人工の言語が造られた。確か数百作られているはずだがそのどれも普及せず、結局、わざわざ覚えなければいけないマイナー言語をいくつか増やしただけに終始したらしい。

 現在の「 世界共通語 」と言える言語は、やはり「 英語 」だろう。大英帝国から米国へ。世界の覇権が英語圏で継承されたことが大きな理由だろうが、20世紀以降のアメリカのポップカルチャーが後押ししたのも事実だろう。

 「 あぁ、英語圏の人は羨ましい 」などと思っていた時期が我輩にもあった。英語圏の人ならば、カナダ/アメリカ/イギリス/オーストラリア等で通じるのは言うに及ばず、どこに行っても最低限、不自由することはない。

 我輩、これでも多少の英語はしゃべれるから、海外に行ってもとりあえずは困ることはない。楽しむなんてぇ~のは、最低限の環境があってはじめて成り立つから、海外に行くと、程よい緊張感で程よく楽しい。

 先日、英語圏の友人が、仕事の関係でアメリカに行くことになった。「 羨ましい! 」などと思っていたら、彼に言わせるとそうでもないらしい。考えてみるとそりゃそうだ。我輩に例えるならば、「 十数時間かけて、スシ詰めの電車で千葉に行く 」ようなものだから。

 高円寺から中野なんて電車で行けば2分で着く。その十倍かかるのは解ってはいるが、中野で降りて歩いて帰ることも少なくない。駅に併設されている自転車置き場に沿って。小さな祠を横切り、環七を越え、桃太郎寿司を過ぎると駅。客引きを避けながら、高架下を通って。

(2011年10月05日)

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