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0775年:【祟り】井上内親王、竜となり、都を恐怖に陥れる

 幽閉された他戸親王(おさべ)と共に、「 幽閉されていた奈良県五條市で死去 」。井上内親王は「 」となり、

・20日間に及ぶ毎夜、「 瓦/石/土を天から 」降らせる
・地震/日照り/暴風雨、そして「 宮中にカミナリ 」を落とす
・「 宮中に妖怪 」が現れる
・冬にまったく雨が降らさず、「 宇治川の水を絶えさせる

など、怪異を起こす。
 夫であった光仁天皇は、たまらず「 600人の僧に読経させ鎮魂 」を試みるが、「 怪異はやまず 」。

・光仁と彼女を陥れた藤原百川の夢に数百人の武人が現れ、「 殺しの予告 」をする
・光仁周辺に「 死亡者が続出
・山部親王(桓武天皇)が「 精神を患う

など、その「 タタリが収まることはなかった 」。
 779年、「 竜に化身した井上内親王 」は、ついに「 藤原百川を蹴り殺し 」、周辺の藤原氏もことごとく死を迎える。
 皇族は、「 宇智稜を設置して鎮魂 」を試み、翌年800年には、「 井上皇后と追号 」。桓武天皇の勅願によって、奈良に「 御霊神社を創建 」(これは790年だが)。井上内親王と他戸親王を祀る。

 そもそもの発端は「 皇位継承問題 」である。770年に光仁天皇の妻であった井上内親王は、同時に皇后となる。子であった他戸が親王になるが、どうも「 藤原氏がこれをよく思ってなかった 」らしい。藤原氏が押す「 山部親王(桓武天皇)が既に藤原氏の娘と婚姻 」していたからのようだ。
 邪魔者を消すために、藤原氏は「 井上内親王が夫である光仁を亡きものにしようと、呪殺を試みている! 」と事件をでっちあげる。これがまたすごい。「 爬虫類や昆虫などを共食い 」させ、最後に残った一匹を用い、「 狙った相手を呪殺 」するという方法だったらしい。
 この結果、「 井上内親王は廃后 」され、他戸親王も廃太子。「 奈良県五條市に幽閉 」されることになる。
 道すがら、井上内親王は出産するが、この子は「 恨みを晴らすために、雷神になった 」との伝説がある。この神は「 宮前霹靂神社(みやさきかんとけ) 」に祀られているらしい。

(2014年07月07日)

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